映画レビュー

【88/100点】映画「人生の特等席」の感想。「さて、俺はバスで帰ろう」

出典:https://eiga.com/movie/77444/gallery/




Huluにて配信されていたので(2019年4月時点)見てみました!

 

「華々しい野球の世界の裏側を描いた作品。スカウトマンってのも良い仕事だねえ。」

 

では早速、感想を述べていきます!

 

作品情報

ストーリー

MLBアトランタ・ブレーブスのベテランスカウトマンのガス(クリント・イーストウッド)はスカウトで長年球団に貢献してきたが、年齢による目の病気により、視力を失ってきていた。そこで、球団は彼に引退をするようにと促していた。

しかし、ガスは一切引退する気を見せず、視力が悪くなってもスカウトで結果が出せると信じ、スカウト活動を続ける。

球団とガスとの空気は悪くなる一方であったが、そこに長年距離を置いていた娘が父親に手を差し伸べ、スカウトの手伝いをするのであった。

監督

監督はロバート・ロレンツ。「ミリオンダラーベイビー」の製作指揮を務めた人です。

近頃のイーストウッド主演の作品はイーストウッドがそのまま監督というワンマン映画の法則である傾向が強いですが、それをぶち破った作品でしたね。

なんと監督はロバート・ロレンツという人みたいです。

キャスト

クリント・イーストウッド

エイミー・アダムス

ジャスティン・ティンバーレイク

ざっくり感想!(ネタバレなし)

これからこの映画を観ようかなって思っている人に向けて、ネタバレなしでざっくりと感想を書きたいと思います!

これって映画「マネーボール」のアンサー映画じゃない!?

MLBのスカウトマンを描いたマネーボールという作品があります。

この作品は、良い選手は実力や名声でなく、数字で獲る。という理論に基づいて弱小チームを最強チームに作り上げたスカウトマンの話です。

この映画のポイントは、数字に頼って統計学やコンピュータを駆使して選手を獲ることが正しい!と訴えている映画なんですよ。

一方、「人生の特等席」は数字で選手を獲るのではなく、自身の勘と目によって選手を獲ることが正しいと訴えているんですよね。

つまり、何が言いたいかというと、この映画はマネーボールに対してのアンサー映画なんじゃないかなって思いますね。

公開日も「マネーボール」が2011年。「人生の特等席」が2012年です。

たった1年違いなので、あえて合わせてきたかのようなタイミングですよね。

「人生の特等席」を見る前に「マネーボール」を見ておくといいかもしれませんね。

スカウトマンという仕事の理解が深まると思います。

スカウトマンってのは最高に面白い仕事かもしれないね。

プロ野球の世界ってやっぱり選手や監督に目が行きがちだと思うんですよね。

だから、子供たちも将来の夢はプロ野球選手になりたい!とか言っちゃいますよね。

でも、この映画を見ると、スカウトマンもすごい良い仕事じゃねーか!ってなります。

なんなら選手よりかっこいい。野球というスポーツ全体を見渡せる映画です。

野球ファンなら絶対に観るべきです。

大谷翔平だったり、筒香だったり、鈴木誠也だったり、みんな裏でスカウトマンがいたから今があるんですよね。

まるで宝探しをするかのようなスカウトの仕事。魅力的に映って仕方ないです。

クリント・イーストウッド作品は外れなし!

クリント・イーストウッドの関わってる映画はハズレなし!じゃねー?ってかんじです。

「人生の特等席」ってあんまり目立った映画じゃないんですけど、かなり面白かったです。

前半は静かに淡々と進んでいくんですが、後半にかけて人間の闇の部分や鬱っぽい描写。そして、ラストは・・・というようなイーストウッド節が効いています。

監督はイーストウッドじゃないんですけどね。笑

まあそんなかんじで、野球をテーマにしたヒューマンドラマでは、上位に立つレベルで面白いです。まだ見ていない方はぜひ!

Huluで映画を観る!

以下ネタバレレビューを含みます!!



「人生の特等席」の良かった点!

爽快なハッピーエンドで全てが収まる

ラスト手前までは、娘は父親の勤める球団のせいで彼氏と別れることになるし、父親のスカウト業務を手伝ったせいで、本業の仕事の方は上手くいかなくなる。

娘は父親と関わってしまったせいで、すべてがうまくいかなくなってしまう。

なんだか「グラン・トリノ」を思い出させるような終わり方だなあ。とイーストウッド節をしみじみと感じていたのですが、本当の最後にはすべてが上手く行って驚いた!

まさかの大ハッピーエンドで見ていてウキウキしちゃいましたね。

娘が父親のスカウトが正しいと証明するために、何処の馬の骨かもわからない投手を連れてきて、球団が間違えてスカウトしたバッターから思いっきり三振を奪うシーンは「ざまあ!」といわんばかりの爽快感!

ラブストーリーの質も高い

正直、この映画の目的は、老人スカウトマンはまだ使える!ということを証明することです。

それに付随してラブストーリーも映画の楽しみの1つとしてあるのですが、このラブストーリーが意外にも良い!

スカウトマンの話にすんなり紛れ込んだラブにも関わらず、非常にハイクオリティ。

特に池でのラブシーンは非常に良い。

池に飛び込むという行為が娘の閉じた心を開かさせる事を表現していて、とてもわかりやすい。

このシーンだけで飯が食える。


「人生の特等席」のここがダメ!

イーストウッドがイーストウッドすぎる

もはやこれはイーストウッド主演作品の全てに言える事なんだけど、イーストウッドがイーストウッドすぎるんですよねえ。

どの作品もイーストウッドなんですよ。「グラン・トリノ」、「ミリオンダラーベイビー」、「人生の特等席」他にもイーストウッド主演の作品すべて役を演じるというか、イーストウッドの素みたな感じなんですよね。

もはやこれらの作品はイーストウッドシリーズで統一しても良いレベル。

「イーストウッド〜人生と特等席〜」、「イーストウッド〜グラン・トリノ〜」みたいなかんじで。笑

まあそれぐらいキャラが濃い俳優だという事なんですけどね。

人生の特等席とは

最後にこの映画を見て感じたことは、どんな人生でもその人にとっては特等席なんですよね。

ガスはスカウトマンという仕事は娘の弁護士という仕事と比べたらしょうもないと言っていたが、娘はそれに対して、毎日野球を見て研究する姿はあなたの最高の人生と言っていた。

このやりとりを解説すると、娘は弁護士になったものの、出世にしがみ付きすぎて何のために働いているかわからなくなっていた。

それに比べて、父親は好きなことを仕事にして自分が燃え尽きるまで仕事をしている姿が羨ましいとかんじたのだろう。

要するに、この映画は何を伝えたかったかというと。

好きでやっている仕事ならその仕事がどんなに底辺であったり社会的に恵まれてなかったりしても、他人と比較せずにその仕事に誇てということだと思う。

皆さんは、人生の特等席に座っていますか?

もし座っていないなら、人生を考え直すべきですよ。

 

「さて、俺はバスで帰ろう」  

 

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