アイキャッチ 出典:https://gaga.ne.jp/singstreet/
青春ロックバンド映画「シングストリート」観ました!
ガキンチョがバンドやるこの手の映画は本当にハズレなしだな!
もうめっちゃめちゃ面白かった!!
ロックで好きな子を落とそうぜ。
今作のレビューを踏まえて、類似の映画「スクールオブロック」と比較しながら解説していきます!
目次
作品情報、あらすじ
作品情報
監督
・ジョン・カーニー
制作
・2015年
主なキャスト
・フィラデルフィア・ウォルシュ=フィーロ
・ルーシー・ボーイントン
・マリア・ドイル・ケネディ
・エイダン・ギレン など
あらすじ
1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)を見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。
出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/シング・ストリート%E3%80%80未来へのうた/356506/story/
ざっとネタバレなし感想
音楽映画の天才的監督ジョン・カーニーの一番新しい作品です。
今作は「男子学生が女子の気を引くためバンドを始める」がコンセプト。
いたってシンプルな話のシナリオにシュールなジョーク、センスあふれる楽曲に映画そのものがまさにアートのような作品!
80年代の洋楽好きは今すぐ観ないと今後の人生1分1秒を損するぞ!って言いたい。
てかこの映画、本当にめちゃくちゃまじですごい面白い!!!!
もうね。形容詞フル使用してしまうくらい面白かった!!
そもそも監督がすごいですよ。
ジョン・カーニー監督は音楽映画の天才と言われているんですが、現時点で3作の映画(シングストリート、はじまりのうた、ONCE ダブリンの街角で)を世に出しているわけですが、3作全部面白いんですよ!
まさに3打数3安打!
おかしいでしょうよ。カーニーさん。
僕はこの映画を観て真っ先に思い浮かんだ顔があるんですよ。
はい、この人。
シュニーブリー先生!!!
音楽映画に精通してたら絶対知ってると思うんですが、映画「スクールオブロック」です。
シングストリートってなんかスクールオブロックと類似してるなーって思ったんですよ。
子供達がバンド組んで活躍するかんじは全く同じですよね。
しかし、子供達がバンドをはじめるという設定だけ同じで、毛色は両者全く違うタイプの映画です。
両作品の共通点や相違点に触れながらレビューしていきます!
※以下、若干ネタバレレビューも含みます!
シング・ストリートとスクールオブロックの共通点
まずはシングストリートとスクールオブロックの共通点について語っていきたいと思います!
バンドメンバーの年齢層が同じ
シングストリートは中学生、スクールオブロックは小学校高学年です。
互いに年齢的な格差はなく、全員が10代前半で、まさに両作とも青春真っ盛りの年頃。
ロックの先生がいる
両作ともにバンドを陰ながら支えるロックの先生がいたと思います。
まず「スクールオブロック」はもちろんシュニーブリー先生ですよね。
出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/スクール・オブ・ロック/319234/
シュニーブリー先生にいたっては陰ながらという表現はおかしいですが。笑
シュニーブリー先生がロックバンドに無知な生徒にAC/DCやラモーンズやキスを叩き込む様はまさにロックの先生だと思いました。
「これはお前たちの宿題だ!」と言ってロックなCDを渡すシーンはまさにそれですよね。
一方、「シングストリート」におけるロックの先生は主人公コナーの兄貴、ジャックレイナー演じるブレンダンですよ。
出典:https://gaga.ne.jp/singstreet/cast/03.html
兄弟揃って一緒にテレビでミュージックビデオを観るシーンなどから、兄貴が弟に音楽の素晴らしさを教えたんじゃないかなと予想。
また、主人公のコナーがバンド活動で行き詰まった時に音楽の入れ知恵をしたり、これが主題だ!と言ってレコードを渡す様はまさにロックの先生!
「宿題だ!」と言って楽曲を渡すのは両作完全に共通していますよね。
レコードかCDかの違いだけで。
バンドメンバーが全員楽器上手い
両作ともバンドメンバー全員楽器が上手いですよねー。
スクールオブロックはいいとこの学校の生徒なので、基本みんな楽器うまかったですよね。
シングストリートに関しても本当に中学生か?と思えるほどに上手い。
そして、シングストリートの主人公にいたっては作詞作曲の才能がありすぎる!
僕はバンド経験者なんですが、そんなにうめーやつ簡単にあつまんねーよ!ってかんじですけどね。バンド経験者ならきっとわかるはずです。
なんだか、この辺りは非現実的なかんじがありましたね。
トントン拍子でバンドメンバーが集まるのは現実だとありえないぞ!ってかんじ。
でも、一人一人メンバーが見つかっていくシーンは個人的に大好きです。
シングストリートでは、黒人のンギグを誘う時が面白くて笑えましたね。
あのシーンはジョーク部門で言えば1番のハイライトだったかな。笑
差別的だけど、ギリ笑えるジョークで面白かったです。
てかンギグって名前呼びにくすぎるやろ!
学校の先生は敵
やっぱり生徒にとっては先生は敵なんですよね。
10代前半ってのはみんな反抗したい年齢なんですよ。
でも、それを先生や校則が押さえつける。
でも力じゃ到底反抗できない。じゃあ何で反抗するか。
ROCKでしょう。
いやー、両作共に先生に対して反抗する気持ちをロックで表現していて、暴力をロックという音楽で具現化するかんじ。
ロックっていうのは平和的に反抗できる唯一の手段ですよね。
ロック度で言えば、スクールオブロックの方があったかなって思いましたけどね。
シングストリートはちょっとおしゃれロックってかんじで、反抗心は少し薄い気もしたが、反抗心出しすぎるとあの映画のセンスな感じが台無しだからおk。
シング・ストリートとスクールオブロックの相違点
同じような映画だけどシング・ストリートとスクールオブロックに相違点はあるのか?
良いとこ学校と底辺学校
スクールオブロックは良いとこの通う私立みたいな学校。一方、シングストリートは地元の腐った公立の学校。
完全に違いますよね。
シングストリートで校訓兄貴が冗談でその学校の校訓は「生徒を◯せ!」だろ?って言っていたが、実際の校訓は「雄々しくあれ!」ですからね。
なんか冗談ではないような気もする。
もちろん、学校では暴力、いじめ、酒にタバコ。完全にヤンキー中学ですよね。
一方、スクールオブロックは生徒がロック聴くことすらタブーですからね。
2つとも全然違う学校ですが、やってることは一緒。ロックな気持ちは同じでしたね。
音楽は人種や国境なんて関係ないってよく言いますが、それを学校という組織を通じて証明できていると思いました。
ライブorギグ
シングストリートでは、ライブのことをギグと呼んでいます。
ギグって小さなライブのことを指す言葉らしいです。
僕も音楽やっていたのでギグって言葉を聞いたことはありますが、あまり一般的ではないですよね。
マニアックなワードチョイスでかっこいいと思いましたよ。
一方、スクールオブロックはライブのことはそのままライブでしたね。
ギャグセンス
ギャグセンスも全く違いましたねー。
スクールオブロックはザ・お笑いってかんじでしたけど、シングストリートの方はシュールってかんじでしたね。
僕はどちらかと言えば、シングストリートの方が笑えましたね。
てかシングストリートは大人向けですね。
もし僕が小学生、中学生くらいだったらスクールオブロックの方が笑えたかもしれません。
日本の芸人で例えたら、スクールオブロックは小島よしお。シングストリートはダウンタウンみたいなかんじかな?
ラブありなし
スクールオブロックはラブなしですね!
一方、シングストリートの方はラブあり。てかラブはこの映画の根幹の部分ですね。
中学生の恋愛なんだけど、ちょっぴり大人っぽい。
いやいや、そんなことはない。
めっちゃ大人っぽい恋愛!!!
そもそもヒロインの顔が結構老けてるし、観ていたら途中、中学生だということを忘れてしまう。
それぐらい大人っぽい恋愛してますよ。
最後の小舟でイギリスに渡るシーンなんか、ゴーストのろくろ回すシーン並みにロマンチックですよ。
やるぶろ的評価
「シングストリート 未来へのうた」の評価は
星ですね!
普通に良作です。
何回でも観れるし、バンドしたくなる。
うん、良い映画だねえ。