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映画「タクシードライバー」の感想!正義感キチガイの映画だ!さあ、世直しだ!

出典:https://eiga.com/movie/46526/gallery/2/



素人映画ライターの明日からやるのすけです。

実は僕、元タクシードライバーなんですよね。

元タクシードライバーが映画「タクシードライバー」を観た感想をお伝えしたいと思います!

ストーリー

ある日、ベトナム戦争帰りの元海兵隊と称するトラヴィスという男がタクシー会社に運転手として雇ってくれと突然現れる。

タクシードライバーとしての仕事がスタートしたトラヴィスは夜な夜な色んなお客さんを乗せ、世の中のほとんどの人がゴミのような存在だと感じていた。

ある日、次期大統領選挙の選挙事務所の前を通りかかった時、1人の女性に恋をする。

しかし、その女性をデートに誘うも、連れて行った先がポルノ映画館であったため、彼女に振られてしまう。

振られた後も、何度も彼女に電話をしたりするがもちろん電話は通じない。しまいに、トラヴィスは彼女の職場に出向き、彼女に向かって酷い言葉を浴びせた。

好きだった人もゴミのような人間と同じだと感じ、トラヴィスは夜な夜なタクシーを走らせていた時、1人の少女を乗せるのである。

その少女は若くして売春宿で働いていた。トラヴィスは彼女は間違ったことをしていると説教するが彼女は彼の言葉に耳を傾けない。

そこでトラヴィスはある計画を企むことにしたのである。

ネタバレなし感想・レビュー

若かりし頃のロバートデニーロとジョディ・フォスターが見れるだけでこの映画はすでに評価が高いかもしれないですね。

驚くことに、若いロバートデニーロに関しては今と全く違った風貌でおもしろい。

今作のデニーロは色気が全くないし、男としての魅力が一切なく、ゴッドファーザーのデニーロと比較すると、まるっきり別人です。

「老い」というのは男の色気を上げる1つの要素なんだと思わされました。

若かりしデニーロは色気がないおかげか、トラヴィスのキチガイな雰囲気、精神が不安定な様子をうまく演じれていたように思えましたね。

あらすじだけではそんなに面白い映画だとは思えないんですが、実際に映画を見ると、芸術的面白さがあって最後まで夢中になって見入ってしまいました。

信者が付きやすいような映画っぽい。

例えば、時計じかけのオレンジのようなカルト的雰囲気のあるかんじです。

この映画をひと言で表すと「世直し」がぴったりですね。

自分の命をかけて、見ず知らずの1人の少女を救い出す。

普通に考えると、カッコイイ男。

でも、あんまり他人に首をつっこむのもよくないとも言える。

良かれと思ってやってもそれが正しいことであるとは限りませんからね。

これ1本観ると、自分の行なっている善行は本当に正しいのか?と考え直すことができます。

ちなみに、元タクシードライバーの視点で見ると、トラヴィスのような思考になるのは至って普通ですね。

タクシーの運転手は本当にたくさんの人と関わります。その分、世の中の不条理をいくつも見つけてしまいます。

世の中の不条理に不満が溜まっている人、ぜひこの映画を観てみてください。

 

評価 78/100点